マグネシウムで便秘予防と便秘解消!

マグネシウムで便秘予防と便秘解消!

 便秘の原因の1つは、水分不足といわれています。体内で吸収されにくい性質のマグネシウムは、摂取後体内で水分を集める物質に変化して、腸内で水分を吸収し、便の体積を増やしたり、便をやわらかくしたりします。つまりマグネシウムは便の水分量を高める効果があるということです。また、腸の内容物は集められた水分を吸収して膨張し、腸管を刺激してスムーズな排便を促します。

 

 市販の便秘薬には、このスムーズな排便を助ける役割をするマグネシウムが含まれているものもあります。非刺激性でお腹が痛くなりにくいようですが、便秘薬に頼りすぎると逆に下痢を引き起こす可能性があるようです。服用の際は注意が必要です。

 

 マグネシウムは、食物繊維が豊富な食べ物と一緒に摂取することで便の量が増え、腸の蠕動運動を助けてくれる効果が期待できることから、便秘解消に効果的とされています。便秘薬に頼りすぎず、積極的に食物繊維が豊富な食べ物を取り入れて、食生活からも改善していきましょう。

 

      〜目次〜

 

・マグネシウムと便秘解消の関係とは?


・マグネシウムの便秘解消効果と健康効果とは?


マグネシウムと便秘解消の関係とは?

マグネシウムと便秘解消の関係とは?

 腸内の水分量を増やし、便を柔らかくすることで便秘解消の効果があるとされるマグネシウムは、ゴマやアーモンドなどの植物性食品、ひじきなどの海藻類に多く含まれるミネラルの一種です。普段の食事によって便秘を解消したいのであれば、是非知っておくべきミネラルの一つといってもよいでしょう。

 

 マグネシウムは古来から胃腸薬として世界中で利用されてきました。副作用が少ないため、日本でも昔から穏やかな効き目の下剤として利用されていたのだそう。非刺激性のマグネシウムはお腹が痛くなりにくく、クセにもなりにくいため、自然に近い排便を目指すのであれば、先述のマグネシウムを含む食品を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 ポリフェノールがココアにも含まれていることは一般に知られていますが、ココアにはマグネシウムなどのミネラル分も含まれていることから、整腸作用があり、便通改善の効果が期待されています。また、ココアには不溶性の食物繊維も含まれているため、腸内物質の量を増やし腸管を刺激することで腸の蠕動運動を促進。こういった腸内環境を整える働きがあると効果が期待されるココアは、便秘解消に非常に効果的な食品といえるでしょう。しかも、おいしく飲んで便秘解消が望めるのであれば一石二鳥です。ムリなく継続するためにも、是非積極的にココアを生活に取り入れてみませんか。健康効果が期待できるココアですが、おいしいからと毎日飲み過ぎると、カロリーのとりすぎや血糖値の上昇を招く恐れもあります。量には充分注意して摂取するように心がけましょう。

マグネシウムの便秘解消効果と健康効果とは?

マグネシウムの便秘解消効果と健康効果とは?

 マグネシウムは人の体に無くてはならない必須ミネラルの1つです。骨や歯の形成、カルシウムの役割をコントロールする作用、血圧や血糖値、脂質代謝をコントロールする作用、インスリンの働きと糖の代謝をコントロールする作用があるといわれています。そのため、マグネシウムの欠乏は骨粗鬆症や虚血性心疾患、糖尿病などの原因となり得るいくつかの関連因子とされています。

 

 多くの健康効果があるマグネシウムですが、過剰摂取で下痢を引き起こす可能性があることが分かっています。マグネシウムには水分を抱える性質があり、さらに腸を刺激する作用があるため、下痢や軟便の原因になりやすいという訳です。主に食事からの摂取の場合は、マグネシウムを摂取し過ぎるということはほとんどありません。体内で余ったマグネシウムは尿・便として体外に排出されるためです。しかし医薬品もしくはサプリメントなどの健康食品の場合、成分が凝縮されており、一回でまとまった量のマグネシウムが摂取できるため、過剰摂取につながらないように注意が必要です。

 

 マグネシウムには脳や神経の興奮を鎮静する働きがあるため、精神の安定を促し、睡眠時のリラックス効果も期待できそうです。ベッドに入ってもなかなか落ち着かず、寝つけないという場合、マグネシウムを摂ることで神経系を鎮め、不安やイライラを緩和することで落ち着きを取り戻し、精神が安定するため、不眠解消効果が期待できるかもしれません。