便秘解消にすぐ効く対策法とは

〜目次〜   ・いますぐ便秘解消したい時に効果的な対策とは？ ・あなたの便秘はどのタイプ？便秘のタイプ別解消法！ ・便秘解消と腸内フローラの関係とは？ ・食生活や生活習慣を見直して正しく便秘解消！ ・男女で異なる便秘解消方法とは？ ・ダイエットが便秘を引き起こす原因になっている？

いますぐ便秘解消したい時に効果的な対策とは？

 

　お腹を触った際に冷えていたり固かったりしませんか？便秘の原因として水分や食物繊維の不足が挙げられますが、実は便秘には冷えが原因している可能性があるようなのです。お腹を触るとひんやりしている、冷たいものが好き、筋肉量が少ないなどの場合、冷えが原因で便秘になっているかもしれません。体が冷えると血行が悪くなり、内臓の血の巡りも悪くなります。便を押し出す大腸の動きが弱まるため、便が排出されずに大腸に残ってしまい便秘になります。

 

　冷えによる便秘の場合、腸もみをすることで、内臓の血流が良くなり、動きが悪くなっていた腸を適度に刺激し、腸のぜん動運動を促します。腸もみは、続けることで腸の働きの改善に成果が期待できるため、毎日のスムーズな排便のためには、コツコツと継続する必要があります。

 

　腸を温めることも便秘解消に効果があるようです。お腹や腰周りを温めることで、腸の蠕動運動を活発にする効果が期待できます。湯たんぽや蒸しタオルなど家庭で準備できる物を使って手軽にできるため、是非生活に取り入れてみるとよいでしょう。但し、使い方を間違えるとやけどをする恐れもあるので、充分に注意をしながら行ってみてください。

 

　便秘を解消する上で大切なのが、適度な運動といわれています。なかでもストレッチは、血流がよくなり、腸の動きもよくなるといわれているようです。また、腹筋力を強化する効果もあるため、排便時に便を押し出す筋力となり便秘解消に効果が期待されています。

 

 

あなたの便秘はどのタイプ？便秘のタイプ別解消法！

　主に大腸通過遅延型と大腸通過正常型に分けられます。大腸通過遅延型は、腸の動きが悪いので便を運ぶ機能が下がるために起こる便秘です。大腸通過正常型は、原因として、食事の摂取量が少ないので便の量が減ることにあります。排便回数が少なくなり、便が固いので排便が困難になる便秘です。運動と食物繊維の摂取量の最適化が改善のカギとなりそうです。

 

　大腸通過正常型と機能性便排出障害の2つのタイプに分けられます。大腸通過正常型は、排便の回数や量が正常なのに便が固く、排便がなかなかできなくなる状態。機能性便排出障害は、何らかの機能的な病態により、直腸と肛門の働きが悪いため、排便が困難になったり、排便しきれないことによる残便感を生じる便秘です。腹筋強化による運動療法と食物繊維の摂取による食事療法で改善を図ります。

 

　腹痛や不快感に下痢や便秘が伴う症状です。研究によると最近増えているストレスが原因で、ストレスホルモンが脳下垂体から放出され、その刺激で腸の動きに異常をもたらし、症状が出るといわれています。この動きが繰り返されることで、腸が刺激に敏感になり、少しの痛みや動きに対しても、脳がストレスを感じてしまい、症状が強く出るのだそう。対策としては刺激物を控え、水溶性食物繊維を意識的に摂取することと持続可能な運動を行うことです。

 

　便を運ぶ腸の動きに問題がなくても、回数や量が少ないために起こるタイプの便秘です。特に食物繊維の摂取量が足りていないことによる、便の量不足が原因です。極端な食事制限や偏った食生活、朝食を抜くといった生活習慣が招いた便秘ともいえるでしょう。この場合は不溶性食物繊維を摂取することで改善につながりやすいようです。

 

便秘解消と腸内フローラの関係とは？

 

　便秘を解消するためには、善玉菌を増やして自然にスッキリ便秘解消を目指すのが理想的です。そこで注目したいのは、腸内フローラ（腸内細菌）です。

 

　腸内フローラとは、腸内に含まれている数えきれないほどの細菌の総称です。腸内環境は腸内フローラによって決まると言っても過言ではなく、腸内フローラのバランスが崩れると悪玉菌が増えてしまい、便秘が起こりやすくなってしまいます。

 

　腸内フローラの敵はストレスです。普段の生活ではできるだけストレスを溜めこまないような習慣を心がけるとともに、ストレスを日常的に発散することが大切ですね。ストレスを解消する方法として、20分程度の運動を習慣化したり、温かい湯船につかってリラックスしたり、大好きな趣味に没頭するのも効果的です。自分のライフスタイルに合った方法を見つけたら、1日の中で時間を確保して、しっかりと腸活することが便秘解消にもつながります。

 

　腸内フローラの状態が良くなると、便秘を解消できるだけでなく、体の内外にたくさんのプラスの効果が期待できます。例えば、肩こりが起こりにくくなり、冷え性が改善できるでしょう。体内の老化を抑制してくれるので、見た目も体内環境も、若々しさを維持できそうですね。

 

　腸活の成果は、一朝一夕で達成できるわけではありません。毎日のコツコツとした積み重ねによって、便秘知らずのスッキリボディへと近づくことができるのです。そのためには、今日から腸活を始めてみませんか？

 

食生活や生活習慣を見直して正しく便秘解消！

　便秘解消には、普段の生活習慣の見直しをしてみるのも効果的です。寝起きに白湯または水を飲んでみることで、便秘解消が期待できると言われています。冷たい水の場合には、眠っていた内臓に刺激を与え、内臓を活性化する働きがあるのだそう。白湯は内臓を温めてくれるので、体の内側の血行がよくなり、デトックス効果が期待できます。また、腸内の水分が不足していると、悪玉菌が増えて腸の動きが悪くなる可能性があるため、充分な水分補給が必要です。水分をとることで、腸内の便が柔らかくなり、排出しやすくなるため、便秘解消につながるとされています。

 

　白湯の場合は、寝起きだけでなく、就寝時に飲むのも効果的とされています。夜、寝る前に適量の白湯を飲むことで、内臓から体が温められるため、リラックス効果が高まり、寝つきが良くなるといいます。リラックス時に優位に働く副交感神経は、大腸の動きを活発化させるため、腸の蠕動運動を促し、便秘改善に効果があると考えられています。

 

　食生活や生活習慣を見直すと便秘解消以外にもメリットが多いことが分かります。食事のバランスを整え、食物繊維をしっかり摂取することで、便秘が解消されると、肌荒れが改善され、美肌力がアップするといわれています。腸内環境と肌は密接に関係しており、肌の状態は腸内環境をあらわすといわれているのです。栄養が全身に行き渡るため、体の内側から元気になり、様々なトラブルのリスクを抑え美容にも効果的です。

 

 

男女で異なる便秘解消方法とは？

 

　頑固な便秘になるのは、男性でも女性でも同じです。しかし、性別によって便秘を引き起こす原因は異なることはご存知ですか？男性はストレスや偏食が原因となることが多いのに対し、女性は無理なダイエットやホルモンのバランスにも関係があると考えられています。こうした男女別の原因を理解することによって、便秘解消するための方法を模索することが大切ですね。

 

　男性の場合には、生活習慣の見直しが便秘解消のポイントです。仕事でストレスをためやすい人は、ストレス解消方法を見つけて、できるだけ体内にストレスを溜めこまないようにしたいですね。食生活を見直して、食物繊維を積極的に摂取することも、男性の便秘解消では効果的です。

 

　女性の場合には、ダイエット方法を工夫して、絶食など無理なダイエットはしないように気を付けることが大切です。また、女性は月経によって毎月ホルモンバランスが変動するため、できるだけホルモンバランスを安定させるような工夫が必要です。体を温めるなど、毎日の生活の中でできることはありそうですね。

 

　また、便秘は性別に関係なく、高齢になるほど起こりやすくなってしまいます。腸も年を取りますから、年齢を重ねるにつれて腸の働きが低下してしまうためですね。若い頃には便秘知らずだった人でも、老化によって便秘になってしまうケースは少なくありません。この老化による便秘を解消するためには、水分をたっぷり補給するとか、食物繊維を積極的に摂取するなどの方法が効果的です。

 

 

ダイエットが便秘を引き起こす原因になっている？

　大腸通過正常型便秘は、腸がきちんと正常に機能して、蠕動運動により便を送る働きがされていても、排便回数や量が減少して便秘が起こるとされています。食事の量、特に食物繊維の摂取量が足りていないことが原因で便の量が減るため、排便の回数も減ると考えられています。ハンバーガーやフライドポテト、菓子パンや炭酸飲料などのジャンクフードが好きで、肉中心の食生活になりがちな人の場合は、野菜が不足してしまうため、食物繊維が足りていないので注意が必要です。

 

　また、特に若い人に多いとされているのが、無理なダイエットや偏った食事、朝食を抜くといった生活習慣が原因で便秘になるといったケースです。ダイエットのために食事の量を減らすと、当然便の量が減ります。必要な食物繊維も不足しがちになるため、便秘を引き起こしやすい状態に。食事の量を減らす場合は、栄養バランスを考えて、食物繊維の多い食品を意識して摂取することが必要です。

 

　食物繊維のうち、水溶性食物繊維は、水に溶ける性質、不溶性食物繊維は水に溶けにくい性質を持ちます。水溶性食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし便を柔らかくする効果があり、果物や繊維の柔らかい野菜に含まれています。不溶性食物繊維は、便の量を増やして腸管を刺激、腸の蠕動運動を促す効果があり、不溶性食物繊維は根菜類やキノコ、繊維のかたい野菜、豆類に含まれています。大腸通過正常型便秘症の場合、適切な食物繊維の摂取が必要となるため、これらの食物繊維をバランスよく摂ることをおすすめします。